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こんにちわ♪

こんにちわ♪

フィリピーノに恋する日本人女性

恋するフィリピン在住の日本人乙女へ
―日本人女性がフィリピーノにひっかかってしまう理由―
<恋の印象の平均化効果、その構造的考察>



 私が知る限り、フィリピン共和国において邦人(女性・男性共に)とフィリピン現地人との間での恋愛関係のトラブルが、過去・現在を見ても非常に多いような気がする。中にはめでたく結婚され、円満な家庭を築く例もあるが、それにしてもなんでこんなに多いのか?そしてトラブルもなんでこんなに多いのか?確かに、フィリピンと日本の文化・週間の違いによるものも多く考えられるが…。
 特に、『フィリピン人男性と日本人女性との間での恋愛の発展の仕方』的に捉え考えてみたので、是非読者の皆様方にもこれを読まれて考察していただきたいと思う。

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A子:「あのさ、アイツほんと酷い男よ。」
A子:「なんで、あんなフィリピーノ好きになったの?」
B子:「そんなこと言われても、私にだって判るわけないじゃない。」

 TVドラマを見ていると、時々こんな感じの会話が流れる。登場人物は二人の女の人、舞台はバーのカウンターや旅先や、とにかく日本全国津々浦々である。そして、話をしている雰囲気は真剣そのものである。きっと、B子は悪い男を好きなっていて苦労しているのだろう。そして、きっとB子の親友であるA子が、悪い男に騙されている「恋する心」で一杯のB子を諭しているところなのだろう。

 本当のところ、こんな会話が巷に溢れているのかどうか、私は知らない。そりゃそうだろう。私は男であって、女の人が二人というシチュエーションは全然立ち会える筈がない。じゃあ、同じような会話を私ができるかというと、それもやはりできないのだ。論より証拠、もし私がそんなことを言ったらどうなるだろうか?

私:「あのさ、アイツほんと酷い男だよ。」
私:「なんで、あんなフィリピーノ好きになったの?」
B子:「そんなこと、何でアンタに言われなきゃならないの?。」
私:「いや、ちょっと…」
これは相手が女の人だからで、男なら大丈夫だろう、と言われるかもしれない。しかし、そっちの方が実は質が悪い。
私:「あのさ、アイツほんと酷い女だよ。」
B男:「なんで、オマエがそんなこと知ってんねん?(ちょっぴり関西風にしてみました)」
私:「いや、ちょっと…」
これはとても危険な会話であることが判るだろう。この後は修羅場が待っているハズだ。あるいは、私は道端に倒れていることになるかもしれない。「小さな親切、大きなお世話」である。根本の原因は私の人間性にあるような気もするのだが、そこは今回は考えないでおきたい。
 さて、最初のB子のセリフ「そんなこと言われても、私にだって判るわけないじゃない。」という会話の真偽はともかく、恋する本人にも恋のきっかけというのは不思議なものなのだろう。そして、本人以外にとっても「恋する心」の揺れ動く様子というものはとても興味深いものだ。

 そこで今回は、色々な「出来事・きっかけ」が「恋する心」を変化させていく様子を調べてみることにした。今回の登場人物は、

A子 : 「瞬間」的に燃え上がるタイプの女の人
B子 : 「ゆっくり」燃えるタイプの女の人
C男 : いつも、とっても良い男 (日本男児の好青年)
D  : ほとんどの場合、悪い男 (だめだめフィリピーノ)
である。「恋の主人公」はA子とB子だ。「瞬間」タイプの女の人 = A子と「ゆっくり」タイプの女の人 = B子がどう違うかを見てみよう。 ちなみに、C男とB男に敢えて国籍を入れてみたのは、今後のず~と後の説明を読んでいただければ理解できると思うが、それは後のお楽しみに。

 次のグラフは
横軸 = 時間軸 左から右へ時間は進んでいるとしておく
縦軸 = 「恋する心」の大きさ
である。ある瞬間に「ある出来事」が生じたとする(赤い線)。その単独の「出来事」による、「恋する心」の生じる様子を示したものである。一般的に、こういう単独の「出来事」に対する「応答」は「インパルス応答」と呼ばれる。インパルスの「出来事」に対して、どのように「応答」が生じるかを示すものである。今回のような、ある「出来事」に対する「恋する心」の応答を、「恋のインパルス応答」と呼ぶことにしよう。


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<ある出来事に対する 「瞬間」タイプとの女の人 = A子 「ゆっくり」タイプの女の人 = B子 の「恋のインパルス応答」の違い>


「瞬間」タイプの女の人A子の場合、その出来事の前後には「恋する心」が瞬間的に盛り上がる。しかし、それほど持続するわけではないのだ。燃えやすく、忘れっぽいタイプである。実は協力隊員の女性の多くがこの例に当てはまるだろう。

 それに対して、「ゆっくり」タイプの女の人であるB子の場合には、「恋の炎」がずいぶんとゆっくり燃え出している。また、「恋する心」の広がりが広い分だけ、「恋する心」の最大値も低くなっている。この例はかなり冷静に物事を判断するタイプの女性である。このタイプの女性も協力隊の中には存在するのであるが、少数派でありしかも「瞬間」タイプの感情的な行動・発言などにより「ゆっくり」タイプは、その存在が薄いものとされているにすぎない。

 それでは、この「瞬間」タイプのA子と「ゆっくり」タイプのB子が、いつもとっても良い男であるC男に恋をした場合を考えてみる。まずは、優しいC男は色々なことをするのだ。それが、「恋のきっかけ」となる。



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色々な「出来事・きっかけ」 横軸 = 時間軸 縦軸 = 女の人に喜ばれる度合い



時間が左から右へ進んでいくわけであるが、その間にC男は色々なことをするのである。洋服を誉めたり、体を気遣ったり、バックをプレゼントしたり、何ともマメな男である。

 また、ここでは「洋服のセンスを誉めたり」、「体を気遣ったり」するという「出来事」よりも、「欲しかったバックをくれた」という「出来事」の方がポイントが高い。ずいぶんと、「即物的」な場合にしてしまった。これなどは、適当にそうしただけで、「私は精神的なポイントの方が高い」という人の方がもちろん私は大好きである。

 それでは、これらの色々な「出来事」が起きる時のA子とB子の「恋する心」の変化はどうなるだろうか?先ほど、ある一つの「出来事」に対する「恋する心」の応答を、「恋のインパルス応答」と呼ぶ、と書いた。ある一つの「出来事」によって「恋する心」がどうなるかは、「恋のインパルス応答」を見れば判るわけだ。だったら、色々な出来事が起きた数の分だけ、「恋のインパルス応答」を足し合わせてやれば良いわけだ。この「色々な出来事が起きた数の分だけ、 - 恋のインパルス応答 - を足し合わせてやる」という作業を、恋の信号処理では「畳み込み」と呼ぶ。結局、

色々な「出来事・きっかけ」と「恋のインパルス応答」の畳み込み = 「恋する心」
という「恋する心」の信号処理が可能なのである。

 早速、A子とB子の「恋のインパルス応答」を用いて、先の色々な「出来事・きっかけ」に対する「恋する心」を計算してみた。それが、下のグラフである。黒字がA子、赤字がB子の「恋する心」である。


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「瞬間」タイプと「ゆっくり」タイプの「恋する心」グラフ 黒字 : A子 赤字 : B子


「瞬間」タイプのA子の場合、ホントに燃え上がるのが早い。C男が洋服のセンスを誉めてくれただけで、もう結構「恋する心」が盛り上がっている。「ビビッ」と恋をして結婚をしてしまいそうなタイプだ。その代わり、一瞬でその「恋する心」が消えているところが怖い。つまりは感情だけで動くタイプである。あっという間に離婚をしそうなタイプでもある。

 「ゆっくり」タイプのB子の場合は、洋服のセンスを誉められた位では「恋する心」は盛り上がっていない。もちろん、C男に対して良い印象は持ち続けているようだが、恋というほどでもない。
その代わり、A子のように欲しかったバックを貰っても、しばらくすると「恋する心」はすぐに冷める、というようなことはない。C男にとっては、「恋人」になるまでは大変であるが、その後は落ち着いた恋人生活を過ごせそうな相手である。私はC男にはA子よりも、B子の方が相応しいと思うのだが、どうだろうか?(しかし、次回C男には哀しい現実が待ち受けるのであるが...) B子の場合は、A子とは対照的に物事を冷静にそして理論的に考える所があるため、ある意味恋愛事には得な性格ではないとも言えるであろう。しかしながら、最終的に成功するのは圧倒的にこのタイプが多い。




さてここでD(だめだめフィリピーノ)の登場である。

D : ほとんどの場合、悪い男
が登場し、A子とB子に「辛い」恋をさせるのである。
A子:「あのさ、アイツほんと酷い男よ。」
A子:「なんで、あんな男好きになったの?」
B子:「そんなこと言われても、私にだって判るわけないじゃない。」
という冒頭の会話のような、女の人たちがなぜ数多くいるか(少なくともTVドラマの中では)を明らかにしてみたい。そして、優しいC男の悲しい恋の行方を描いていきたいと思うのである。

さて、ここで登場する「D = ほとんどの場合、悪い男(だめだめフィリピーノ)」はかなり酷い男である。DがA子とB子に対して何をしたか時系列を追ってみてみることにしよう。





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ほとんどの場合「悪い男」であるDの色々な「出来事・きっかけ」

1. お金をせびり、
2. 浮気をするし、
3. それを追求すると殴る蹴るの暴行を働き、
4. せっせと貯めたヘソクリを奪いまたもや浮気してしまい、
5. しかも働かない、

という最低な男である。それでも「本当に」たまに優しいことをするのであるが、それは例外中の例外。普段は暴れまくりである。いやはや、自分で登場させておいてなんだが実にとんでもない男だ。悪い印象しか残さないはずの男である。私が女なら近くに寄りたくないタイプの男である。

 それに対して、前回のC男は次のグラフのように悪いことは何一つしない良い男だ。

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いつも良い男であるC男の色々な「出来事・きっかけ」


悪いことは何一つしない。良いことばかりをしてくれるのである。何とも良い人である。普通に考えれば、女の人の「ハート」はC男ががっちり掴み、Dは警察官にでもがっちり掴まれているのが当然であろう。掴まれたが最後、シャバには二度と出てきてこないで欲しい位である。しかし、そう単純な話ではないのだ。

 人の感覚には「順応」というものがある。簡単に言えば「慣れ」である。ひどいことしかしない男と普段接していると、それが当たり前に思えてしまうのである。相対化してしまうのだ。普段のDに対する印象が「当たり前」に思えてしまうのである。 これを「恋の印象の平均化効果」、もしくは「だめだめ男ドランカー」とも言う。

 さて、その「恋する心」の「順応」を計算するにはどうしたら良いだろうか?そう、普段の印象を基準にすれば良いのだ。普段の印象、すなわち「印象の平均値」を「恋する心」から引けば良いのである。例えば、A子のC男に対する「恋する心」を計算してみることにする。次のグラフで黒字が「色々な出来事」と「恋のインパルス応答」の畳み込みであり、本来のあるべき「恋する心」である。そして、緑字が環境順応後、すなわち、本来のあるべき「恋する心」から「印象の平均値」を引いた「恋する心」である。

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A子のC男に対する「恋する心」 黒字 : 本来の「恋する心」 緑字 : 環境順応後の「恋する心」


この図で、環境順応後の「恋する心」が本来の「恋する心」よりいい印象であることがわかると思う。何故かというと、環境に順応するということは普段の印象が当たり前の状態と思ってしまうことである。普段「悪い」男を相手にする場合は、「悪い」のが当たり前だと思ってしまうのである。数学的には、「悪い」のを引くのであるから、「マイナスを引くとプラスになる」のと同じである。それを式で表してみると、

 環境順応後の「恋する心」 = 本来の「恋する心」 - 普段の態度

なのであるから、普段の行動が極めて悪いDの場合は

環境順応後の「恋する心」 = 本来の「恋する心」 - ( 悪い印象 )

 ここで「悪い印象」が「良い印象」の反対であることから、( 悪い印象 ) = ( -良い印象 )とおくと、
環境順応後の「恋する心」 = 本来の「恋する心」 - ( -良い印象 )

であるから、
環境順応後の「恋する心」 = 本来の「恋する心」 + ( 良い印象 )
となる。なんと、「悪い印象」が「良い印象」にすり替わるのである。恐るべし、「環境順応」である。スイカに塩をかけると、ショッパイどころか逆に甘く感じられるのと同じく、ひどいDがちょっとでも良いことをすると、「ものすごく良いこと」に感じられてしまうのである。「恋の印象の平均化効果」というものを武器に、「辛(つらい)」が「幸(幸せ)」にすりかわる様子を見てみることにしたい。「辛(つらい)」が「幸(幸せ)」は紙一重なのだ。「辛(つらい)」は「幸(幸せ)」で、「幸(幸せ)」は「辛(つらい)」なのである。
 実はこの「恋の印象の平均化効果」とは、これがそうだ。普段の「辛(つらい)」を引くと、マイナスをマイナスすることでプラスに変わり、「辛(つらい)」が「幸(幸せ)」にすりかわるのである。
 そして、普段悪いことをしないC男の場合はこれとまったく逆に、普段の良い印象を引いてしまうが故に、環境順応後の「恋する心」には「悪い印象」が加わってしまうのである。「普段良い男」が少しでも悪いことをすると、散々に悪く言われてしまうのと同じである。

 さて、こういった環境順応した状態での、A子のC男に対する「恋する心」とDに対する「恋する心」を眺めてみることにしよう。次のグラフは黒字がA子のC男に対する「恋する心」を示し、緑字がA子のDに対する「恋する心」を示している。

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A子のC男に対する「恋する心」とDに対する「恋する心」 黒字 : A子のC男に対する「恋する心」 緑字 : A子のDに対する「恋する心」


なんと、A子は普段悪いDの方に強い「恋する心」を感じてしまうのである。「おいおい、それでいいのか?」、と言いたくなるような状況である。「オマエはマゾか!?」と、つい言ってしまいそうである。
 まぁ、じっくり物を考えないA子はおいといて、それではB子はどうだろうか?B子は沈着冷静なタイプである。きっと、C男と上手くいくだろうか?もちろん、「人の良い」C男を選んでくれるだろう。というわけで、次のグラフが、A子とB子のDに対する「恋する心」を比較したものである。緑字がA子のDに対する「恋する心」を示し、黒字がB子のそれを示している。

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A子とB子のDに対する「恋する心」 緑字 : A子 青字 : B子


 何ということだろう。こともあろうに、B子もDに恋をしてしまうのだ。哀しいかな、C男は失恋してしまうのである。しかも、こともあろうにDにである。なんということだ!もちろん、DがB子にひどいことをした時、すなわち「B子のDに対する恋する心」が低下した時にA子とDが別れるという可能性もある。しかし、残念ながらB子は「ゆっくり」タイプなのである。A子と違って、「すごく恋が冷める瞬間」がないのである。A子の場合はとっさのいきおいでDと別れるという可能性もあるが、B子の場合はむしろ一回引っかかってしまえば、Dにひっかかりやすいと言えるかもしれない。
 このようにして、「普段は悪い男がたまに優しいことをすると、女の人はふと恋に落ちてしまう」という恐怖のストーリーがいたるところで発生するのである。


 「一般相対性理論」によれば、完全なる時空間の基準がない。それと全く同じように、絶対的な幸せの基準など存在しない。本人がそれでいいと言うなら、それでいいのかもしれない。強引を承知で言うならば、それが「恋の相対性理論」である。恋の座標軸は本人が決めるしかないのである。
さてそんな女性の心を虜にしてしまうDであるが、ここでの設定では、彼はフィリピーノしかも『だめだめ』という形容詞までついてくる人物である。



ここで筆者が想定している「だめだめフィリピーノ」の典型的な例を紹介しよう。

1. 上腹部にTシャツが引っかかるように進化した腹部
2. 大半の時間帯を「Tシャツ、短パン、サンダル」で生きる。
3. ニワトリを一羽、または複数飼育している。
4. 一般的な飲み物は、「Red Horse、Colt 45、Fighter Wine」少しレベルが上がるとサンミゲール・ビール。
5. 通常無職、あるいは定職がなくぶらぶらと一日を過ごす。
6. 上級者になるとカラバオを飼っている。
7. 汗臭い

どう考えても我々日本人から見れば決して「カッコイイ!」とは言えない存在なのである。どちらかというとダサいの一言である。同じ事を日本人がやったら、嫌われ者間違いなしなのに何故??? いくら今まで述べてきた理論が成り立つとしても、これでは通常第一印象で「ごめんなさい」状態であると思われるのであるが、ホントに摩訶不思議である。


今回のこの論文は、筆者の実体験を下に、とある知り合いの日本人女性を元にして書いたものであり、半分ノンフィクションである。しかしながら日本のテレビドラマなどよくも知らない筆者なので、間違いだらけの描写もあるかもしれない。

そこのところはお許しください。








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―日本人女性がフィリピーノにひっかかってしまう理由 その2―
<言語構造および行動原理の解析と文化的仮説>




前回に引き続き、だめだめフィリピーノに引っかかってしまった日本人女性。

なぜ彼女らがだめだめフィリピーのノ手に落ちてしまうのか?

今回は、言語構造の相違より考察してみようと思う。



※:決してフィリピン人男性全てが「だめだめ」ではありません。
このフリーページで登場するフィリピーのは「だめだめ」であるだけです。





それでは、まずはこんなシチュエーションを考えてみよう。

登場人物は次の三人である。


A : 今回のマドンナ

C : 某日本人男性

D : そこら辺で良くみかけるフィリピーノ


 この三人は何故か、同じ職場にいることにしたい。通常上記に挙げた典型的なタイプのフィリピーノが、日本人二名という職場にいるという設定はかなり無理があるが、とりあえず設定的な問題であるので、気にしないでもらいたい。

 さて、いきなりであるが、C男とDはA子にアタック中である。

フィリピンにおいて狭い日本人社会。

色々と不満がつのる事もあり、そんな時に日本人同士というのはやはり日本語で会話してお互い心が打ち解けやすい。A子はどちらかというとC男に気があるかもしれない・・。という設定にしておこうと思う。

 今回は、職場であるプロジェクトの発案が出て、締め切りが迫っており、この3人はどうにか近日中に発案書を職場の上司に提出しなければならない。それをネタに彼らはA子へアタックをかけているのである。

今夜、A子を自分の家へ連れ込もうとしているのである。そのために、彼らがA子に言った言葉はそれぞれこんな感じだ。



C男 (日本語) : 今夜深夜まで、オレの家で、オレと一緒に発案書を作ろうぜ。


D  (英語) : How about making our proposal in my house until late at this night?

(フィリピーノ語):Puyde ta mahimo ang atong proposal sa akong balay?

今回は、レアなフィリピーの語ではいまいち説明が難しくなってしまうと思われたため、英語を加えてみた。

しかしながら、フィリピーの語と英語では、文法構成(主語、動詞などの順番)がほぼ同じであるということを念頭においてもらいたい。

 言っている内容は日本語、英語、フィリピーの語全て同じである。しかし、どうもC男の方が不利のような気はしないだろうか?

えっ、わからない?それでは、両方を日本語にした上で、時系列的に内容を並べて、A子の気持ちになって考えてみよう。彼らが言った内容は次のようになる。こうすれば判るハズだ。


C男  : 「今夜深夜まで」、「オレの家で」、「オレと一緒に」、「発案書をつくろうぜ」。


D   : 「ほらほらアレはどうかな」、「発案書作りだけどさ」、「ぼくの家でさ」、「深夜まで」




A子の気持ちも付け加えると、こんな感じだ。


C男の場合 :

C男 :
「今夜深夜まで」

(A子 : いきなり、深夜までって何それ...ヤな感じ...)  マイナス 20ポイント


「オレの家で」

(A子 : 深夜の次は、オレの家って「危険すぎ」じゃないの?)  マイナス 30ポイント


「オレと一緒に」
(A子 : アンタと一緒に何をするって言うのよ。何コイツ。もう絶対ダメ。)  マイナス 50ポイント


A子 :
「絶対ダメ。」


C男 : (お~い、最後まで聞いてくれ...)




Dの場合 :

D :

「ほらほらアレはどうかな」

(A子 : 一体何かしら... Dって結構シャイなのね。 )  プラス 10ポイント


「発案書作りの事だけどさ」
(A子 : そうそうやらなきゃいけないのよね。フィリピンって結構いいかげんと思ってたけど、 Dって結構マジメなのね。) プラス 20ポイント


A子 :
「いいわよ。一緒にやる?」


D :
「ぼくの家でさ(小声で)」



「深夜まで。(もっと、もっと小声で)」



 これなら判るだろう。

Dのズルいところは「肝心なこと」を後に言う点である。

そして、C男の失敗は「肝心なこと」を先に言ってしまった点である。

とはいえ、これは日本語と英語・フィリピーノ語の言語構造の違いであるから、C男にはどうしようもないのである。

そして、この英語の言語構造がDのA子へのアタックを成功させ、まんまとだめだめフィリピーノの手の内に落ちていってしまうのである。



今回、主に「言語構造」に重点をおき、考察してみたが、「言語構造」だけではなく、「言動」も重要な因子であるのは間違いない。

日本人男性はあまりダイレクトに、「愛してる」、「好き」などという背中が痒くなるような単語を使う事に慣れていない。


Dの普段のやさしい言動は、だらしなくても金がなくても、プラスの要因になっているのは確かである。

しかしながら、同じ言動を日本人がしたらそれは成功するかどうか?

環境因子なども全て条件を一致させたところで、同じ結果が得られるかどうか?


それはまた次回の課題として残しておきたいと思う。







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~邦人女性がダメダメにひっかかる理由を原点に戻って考えてみました~
恋の力学 -恋の無限摂動 -




以前『フィリピン在住邦人女性がダメダメフィリピーノに引っかかってしまう理由』という論文を書いた。しかしながら基本的な『恋の力学概念』が説明されていなかったようだ。

そこで、今回は、"Power of love"、すなわち、「恋の力」について考えてみたいと思う。「恋の力」により、人がどのような力を受け、人がどう束縛されるのか、などについて考えみたいのである。また、恋に落ちたカップルがどのような行動をするのかについて解析を行ってみたい。

 今回はひとつのカップルのみを考え、その中に働く力を考えてみるのである。ひとつのカップルの「男」と「女」の間にどのような力が働くかを考えるのである。

 そういうわけで、今回の登場人物は「男」と「女」である。その二人は「恋に落ちた二人」である。二人の間には「恋の力」が働いているのだ。その二人の間に働く「恋の力」について考察することにより、恋に落ちたカップルの行動について考察を行ってみることにする。

 といっても、「恋の力」を精密に測定した報告例は未だ存在しないので、ここでは適当な値を用いていくことにする。「恋は距離に負けない」とか「遠くて近きは男女の仲」などとははよく言われる。そこで、距離によらないと近似した。また、「遠くて近きは男女の仲」の意味を考えれば、恋の力は無限遠まで働く力である、と考えるのが自然である。
そこで、今回の「恋の力」は距離に関わらず一定であると仮定した。距離=rとした時に-r/Abs[r]の大きさで「相手に惹かれる」ものとした。仮に第一種「恋の力」(仮称)とでもしておく。

 今回は「恋の力」は距離によらないものとした。しかし実際は、(通所の距離においては)「男」と「女」は距離が近いほど惹かれ合うし、離れてしまうと惹かれ合う力は弱くなるというのが自然であると思われる。そこで今回の第一種「恋の力」(仮称)は、あくまで大雑把な近似ということにしておく。

 恋する二人の間に働く力をもう少し正確に記述しておくと、 「恋の力」 = - 「相手の魅力」 * 「二人の間の距離ベクトル」 / 「二人の間の距離スカラー」 であり、恋する二人には「恋の運動方程式」 「恋の力」=優柔不断度 *  「恋の加速度」 が成立する。ニュートンの運動方程式に少し似ているが、かなり異なるものである。ニュートンの運動方程式との違いは、「質量」にかわるものが「恋の運動方程式」においては、「優柔不断度」であることだ。心がトキメいてもなかなか行動を起こすことが出来ない人がいるだろう。そういう人は「優柔不断度」が高いというわけである。恋の行動における慣性を示すパラメータである。

また、今回は空間を1次元であると簡略化してみた。1次元の空間の中で「男」と「女」が動き回るのである。その時間的変化を調べてみるのだ。従って、シミュレーション結果は空間軸が一次元+時間軸一次元で、合わせて2次元となる。 さて、この「恋の運動方程式」を解くことにより、恋する二人の行動は予測することが可能となるわけだ。試しに、その計算サンプルを示してみる。なお、今回は時間方向で数値的に逐次解を求めている。

初期状態は 「男」位置=5, 速度=0,魅力=100,優柔不断度=10 「女」位置=0, 速度=0,魅力=100,優柔不断度=10
とした。すなわち、「男」も「女」も二人とも停止した状態で恋に落ちたのである。「二人は立ち止まって恋に落ちた」というやつである。一番良くあるパターンであろう。もちろん、「すれ違いざまの恋」といったような初期速度を持つ恋愛パターンも存在するが、今回はパスしておく。

位置や時間の単位は任意単位である。「0」と「5」は東京と大阪であっても良いし、ロンドンとニューヨークであっても良い。あるいは、実空間でなく精神的な空間と考えてもらっても構わない。すなわち、心の動きを示しているものとするのである。

 そしてこれを総合的に捉えるとすると、無限摂動=その人のモチベーションともつながってくる事が理解できるであろう。一般的にフィリピン在住邦人女性はそのモチベーションが非常に高い。私の知り合いなんかは『超人』ではないかと思われるほどそのモチベーションはむちゃくちゃ高く、リポビタンDで栄養補給をしてやっとついていけるという情けない始末である。


また、二人の「魅力」や「優柔不断度」は対等である場合だ。その結果を下に示す。このグラフは縦軸が空間位置であり、横軸が時間である。黒線が「男」であり、赤線が「女」である。


恋の無限摂動その3
恋する二人の軌跡(「男=黒」と「女=赤」が対等な場合)


「男」と「女」が同じように相手の方向へ向かっているのがわかると思う。これが「恋の無限摂動」である。こういった「恋の無限摂動」の代表的なものには「君の名は」の主人公達の動きなどがある。恋に落ちた二人が、延々とすれ違いを続ける物語である。これは、この「男」と「女」の行動そのものである。一般の恋の始まりは概してこの軌跡を辿っていると思われる。フィリピンにおいても然りである。

この計算結果では「男」と「女」が糸を紡いでいるようにうまく絡みあっているのがわかる。「恋の無限摂動」の幸せなパターン例である。これは、「男」と「女」が対等であったことがその一因である。

その証拠に、「男」と「女」が対等でない場合の計算結果を示してみる。次に示すのは、

「男」位置=5, 速度=0,魅力=10,優柔不断度=10 「女」位置=0, 速度=0,魅力=100,優柔不断度=10

の場合である。すなわち、「男」の魅力が「女」の十分の一である場合だ。


恋の無限摂動その4
恋する二人の軌跡(「男=黒」の魅力が「女=赤」の1/10の場合)



「男」が右往左往するのに対して、「女」はほとんど動いていないのがわかると思う。おそらく、この場合には「男」と「女」の「心」もこれと同様のパターンを示しているものと思われる。すなわち、「男」の「心」は揺れ動いているのに対し、「女」の「心」はほとんど動いていないのである。


先の例と異なり、これは実に不幸な計算例である。不幸ではあるが実際によくある例であると思う。以降、これを「男はつらいよ」パターンと呼ぶことにする。「女」に「男」が振り回されているパターンだ。もし、奇跡的に結婚などしても、将来どうなるかは火を見るより明らかである。

それでは、「男」と「女」の「魅力」が同等で、かつ、とてもスゴイ場合を示してみる。すなわち、ドラマの主人公達のようにとてつもなく魅力的な二人が恋に落ちた場合である。一般人とは違う二人が恋に落ちたら、果たしてどのような行動を示すのであろうか?この場合のパラメータは以下に示す、「男」位置=5, 速度=0,魅力=1000,優柔不断度=10 「女」位置=0, 速度=0,魅力=1000,優柔不断度=10 である。

恋の無限摂動その5
恋する二人の軌跡(「男=黒」、「女=赤」の魅力が両方1000の場合)


この場合、見てわかるように「男」と「女」は激しい動きをしながら、絡み合う。

「魅力ある二人が恋に落ちた場合には、あまり近づかない方が良い」という教訓をここから得ることができる。

第3者から見て魅力あるかどうかはかな~り疑問であるが、フィリピン在住邦人女性がダメダメフィリピーノと恋に落ちる時のパターンもこれに近似していると思われる。その場合第3者から見てのパラメーターはどうでもよく、本人達で勝手に設定したパラメーターだけで物事は進められているようである。ダメダメフィリピーノは、どう言うわけかこの方面でのモチベーションは『超人』に近く、『おい!そんな事に熱心にならないでもっと働け!』と言いたいくらいである。

だめだめフィリピーノがなぜこのようにこちらの方面に関してのみ、モチベーションがやけに高いかは、また別の機会で論じさせていただきたい。実はそれもすでに解明されているのである。


最後に、「男」と「女」の二人ともにあまり魅力がない場合である。パラメータとしては、

「男」位置=5, 速度=0,魅力=2,優柔不断度=10 「女」位置=0, 速度=0,魅力=2,優柔不断度=10 の場合である。



恋の無限摂動その1
恋する二人の軌跡(「男=黒」、「女=赤」の魅力が両方2の場合)


これなど「恋」と言えるのかどうかもわからない位である。ほとんど、「ただすれ違っただけの相手」である。これがさらに進むと、魅力がお互いに0同士のパターン、

「男」位置=5, 速度=0,魅力=0,優柔不断度=10 「女」位置=0, 速度=0,魅力=0,優柔不断度=10 の場合となる。下に示すように、



恋の無限摂動その2
恋する二人の軌跡(「男=黒」、「女=赤」の魅力が両方0の場合)


 これっぽっちも「男」と「女」は「恋」に落ちていないのである。これではカップルの「男」と「女」ではなく、単なる他人である。

こうしたパラメーターは、だめだめフィリピーノとの間ではまず起きる可能性は非常に少ない。


さて、今回は行わなかったが、カップルに「恋のエネルギー損失」を導入することにより、「恋の無限摂動」を減衰させることができる。それにより、現実のカップルの行動にさらに近づくことができるのではないかと、私は考える。何らかの抵抗が生じることにより、「恋の無限摂動」が減衰するのだ。そして、二人は接近した状態で停止するわけだ。


さて、今回の登場人物は「男」と「女」だけであった。しかし、現実でも、ドラマの中でも、通常は多くの登場人物が登場する。登場人物が「男」と「女」だけというような理想的な条件のみではない。

人の恋路を邪魔する(主人公からすれば)ヤツも必ず登場する。また、特定の登場人物の間では斥力が働くだろう。そのような場合、一体どのような現象が生じるのだろうか。

そもそも、今回の恋する二人の行動パターンは予測可能であったが、現実そのようなことがあるだろうか?果たして、未来の行動パターンは予測可能なのだろうか?色々な登場人物が現れる場合にも、今回の結論は成立するのだろうか?


現在上記の事項に関して調査中である・・。


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